自然と人の"再関係"を、奥多摩から。
Reconnecting people and nature from Okutama.
再開発ではなく、再関係を。
Nature Development / Life Fact. は、都市と自然の分断を超え、人が"学び・働き・暮らし・つながる"場所を再設計する公益プロジェクトです。奥多摩という豊かな自然環境を起点に、自然×教育×デジタル×暮らしの共創モデルを構築し、地域と世界をつなぐ新しい関係性を育んでいます。
私たちは、単なる地域振興や観光促進ではなく、人と自然が本質的に関わり合う場をつくることを目指しています。過疎化や空き家問題といった地域課題に向き合いながら、教育機関、企業、行政、そして国際的なパートナーとともに、持続可能な未来の暮らし方を実験し、実装していきます。
このプロジェクトは、東京都という大都市圏の中にありながら、豊かな森と清流に恵まれた奥多摩だからこそ実現できる取り組みです。都心から2時間というアクセスの良さを活かし、週末の体験プログラムから長期滞在、さらには移住まで、多様な関わり方を通じて、自然との新しい関係を築いていきます。
We redesign places where people learn, work, live and connect with nature. Starting from Okutama, we create a collaborative model that bridges local communities with global networks through nature-based education, sustainable living, and digital innovation.
3つの柱で築く、共創のエコシステム
Nature Development は、3つの核となる取り組みを通じて、持続可能な地域社会モデルを構築します。それぞれの柱は独立しながらも相互に連携し、学びから暮らし、そして新たな価値創造へと循環する仕組みを形成しています。
自然共生型教育
森と川の学び / Nature-based Education
奥多摩の豊かな自然環境を教室に、五感を使った体験型学習プログラムを提供します。生態系の観察、森林保全活動、サステナビリティ教育を通じて、子どもたちから大人まで、自然と共生する知恵を育みます。
地域リビング
空き家リノベと暮らし / Local Living & Renovation
増加する空き家をリノベーションし、テレワーク拠点やシェアハウス、クリエイティブスペースとして再生します。地域の伝統的な暮らしの知恵を継承しながら、現代的なライフスタイルと融合した新しい住まい方を提案します。
ローカル×グローバル
留学生・企業・クリエイター交流 / Local × Global Exchange
国際的な視点と地域の知恵を交差させ、イノベーションを生み出します。留学生の受け入れ、企業のプロボノ参加、クリエイターとの協働を通じて、奥多摩を世界に開かれた共創の場へと変革していきます。
循環する学びと創造のプログラム
Life Fact. は「つくって伝える」役割を担い、プロジェクト全体の循環を推進します。
Life Fact. drives making and storytelling, catalyzing the circular flow of the entire project.
Learn
自然の中で五感を使った学び、地域の知恵を吸収し、持続可能な暮らしの基礎を身につけます。森林生態学、伝統工芸、地域文化など、多様なプログラムを展開します。
Create
学んだ知識を活かし、具体的なプロジェクトを形にします。空き家のリノベーション、地域ブランドの開発、デジタルコンテンツの制作など、創造的な活動を通じて価値を生み出します。
Live
実際に奥多摩での暮らしを体験し、自然と共生するライフスタイルを実践します。週末滞在から長期居住まで、多様な関わり方で地域に根ざした生活を築きます。
Share
体験や学びを発信し、より多くの人々とつながります。SNS、ブログ、イベント、メディアを通じて、奥多摩での取り組みを広く共有し、共感の輪を広げます。
Circulate
新たな参加者を迎え入れ、知見を深め、プロジェクトを進化させます。この循環を通じて、持続可能なコミュニティが自律的に成長していく仕組みを構築します。
データで見る、地域と社会の現在地
日本全体、そして奥多摩地域が直面する課題を数字で捉えることで、このプロジェクトの必然性と可能性が見えてきます。高齢化、空き家の増加、そして働き方の変化という3つの大きな潮流が、新しい地域との関わり方を求めています。
13.8%
全国の空き家率
2023年時点で全国の住宅に占める空き家の割合。過去最高を記録し、地域資源の有効活用が急務となっています。
22.7%
テレワーク導入率
2023年における企業のテレワーク導入状況。働き方の柔軟化により、都市部以外での暮らしの選択肢が広がっています。
48%
奥多摩の高齢化率
推定値として約48%。全国平均を大きく上回り、コミュニティの持続可能性に向けた新しいアプローチが必要です。
25-30%
奥多摩の空き家率
推定で25〜30%と、全国平均の約2倍。これらの資産を再生することで、新たな価値を生み出す可能性があります。

データ出典:総務省統計局「住宅・土地統計調査」(2023)、国土交通省、東京都統計、各種調査資料より
これらの数字は、課題であると同時に機会でもあります。空き家は新しい暮らしの場となり、テレワークの普及は地方での豊かな生活を可能にし、世代を超えた知恵の継承が新しいコミュニティを形成する基盤となります。Nature Development は、こうした社会的変化を捉え、持続可能な未来への道筋を示します。
共創のネットワーク — 多様なパートナーとともに
Nature Development は、行政、教育機関、企業、そして地域コミュニティとの密接な連携により実現します。それぞれのステークホルダーが持つ専門性、リソース、ネットワークを結びつけることで、単独では成し得ない大きなインパクトを生み出します。
パートナーシップの4つの柱
行政連携
東京都および奥多摩町との協働により、空き家活用支援、移住促進プログラム、地域振興施策との連動を実現します。公的資源とコミュニティの力を結びつけます。
企業プロボノ
大手企業やスタートアップのプロフェッショナルが、専門スキルを活かして地域課題に取り組みます。マーケティング、IT、デザイン、経営戦略など、多様な知見を地域に還元します。
教育連携
大学、専門学校、国際教育機関と提携し、フィールドワーク、インターンシップ、研究プロジェクトの場を提供します。学びと実践が融合する教育環境を構築します。
国際交流
海外の留学生、研究者、クリエイターを受け入れ、グローバルな視点と地域の知恵を交差させます。文化交流を通じて新しい価値を創造します。
このネットワークは固定的なものではなく、プロジェクトの進展とともに有機的に成長していきます。新しいパートナーとの出会いが、予期しない化学反応を生み出し、プロジェクトをさらに豊かにしていくことを期待しています。
We collaborate with government, educational institutions, corporations, and local communities. Each stakeholder brings unique expertise, creating synergies that drive sustainable innovation and meaningful impact.
プロジェクトのロードマップ — 段階的な実装
Nature Development は、慎重かつ大胆に、段階的なアプローチで展開していきます。2025年の実証段階から2027年以降の本格展開まで、着実にステップを重ねながら、持続可能な仕組みを構築していきます。
1
2025年:実証拠点の立ち上げ
奥多摩町内に最初の拠点を開設し、空き家リノベーションのパイロットプロジェクトを開始します。地域住民との対話を重ね、信頼関係を構築しながら、小規模な体験プログラムをスタートします。行政、教育機関、企業との初期パートナーシップを確立し、プロジェクトの基盤を固めます。
2
2026年:体験・教育プログラムの本格化
自然共生型教育プログラムを本格展開し、学生、企業研修、一般参加者向けに多様なコースを提供します。リノベーション済みスペースを活用したコワーキング施設、シェアハウス、ワークショップスペースの運営を開始します。留学生の受け入れを開始し、国際交流プログラムを充実させます。地域EC(地域産品のオンライン販売)の試験運用も開始します。
3
2027年以降:多拠点展開とエコシステムの成熟
成功モデルをベースに、奥多摩町内の複数拠点への展開、さらには他地域への横展開を視野に入れます。地域ECを本格稼働させ、奥多摩ブランドを全国、海外へと発信します。長期滞在・移住者の受け入れを拡大し、自律的なコミュニティ形成を支援します。プロジェクト全体が持続可能なエコシステムとして機能し、新たな参加者を自然に引き寄せる仕組みを完成させます。
このロードマップは柔軟性を持たせており、地域の反応、パートナーとの協働、社会情勢の変化に応じて適宜調整していきます。重要なのは、スピードよりも質、規模よりも深さ、そして何よりも地域と参加者の真の幸福を追求することです。
一緒に未来をつくりませんか?
Nature Development / Life Fact. は、あなたの参加を待っています。行政担当者、企業のCSR・SDGs担当者、教育関係者、そして自然と共生する暮らしに関心のあるすべての方々との対話を大切にしています。
面談のご依頼
プロジェクトの詳細説明、協働の可能性、具体的な参加方法について、オンラインまたは対面でのミーティングを設定いたします。まずはお気軽にご連絡ください。
資料ダウンロード
プロジェクトの全体像を把握できる資料をご用意しています。構想概要(2ページ)、ブランドブック、ビジョンドキュメントをダウンロードいただけます。
詳細な資料が必要な場合は、個別にお問い合わせください。
私たちは、このプロジェクトを特定の誰かが「所有」するものではなく、関わるすべての人々が「共に創る」ものだと考えています。あなたのスキル、情熱、アイデアが、奥多摩の未来を形づくる力になります。
よくあるご質問
Nature Development について、よくお寄せいただく質問にお答えします。ここに記載のない疑問点がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
プロジェクトは現在どの段階ですか?
2024年末時点で、構想段階から実証準備期へと移行しています。行政、教育機関、企業との初期対話を進めており、2025年春からの実証拠点立ち上げに向けて具体的な準備を行っています。パートナーシップの構築、資金調達、地域住民との関係づくりを同時並行で進めています。
なぜ奥多摩を選んだのですか?
奥多摩は、豊かな自然環境、都心からのアクセスの良さ(約2時間)、そして地域課題の典型性という3つの条件を兼ね備えています。東京都内でありながら森林率が95%を超え、清流と山々に恵まれた環境は、自然共生型教育の理想的なフィールドです。同時に、高齢化と空き家問題という日本の地方が直面する課題を抱えており、ここでの成功モデルは他地域への展開可能性を持っています。
どのような形で連携できますか?
多様な連携形態を歓迎しています。企業の場合、CSR・SDGsプログラムとしての参画、社員研修の場としての活用、プロボノ人材の派遣、資金提供などが考えられます。教育機関は、フィールドワークの実施、研究プロジェクト、インターンシップなど。行政は、空き家情報の提供、移住促進施策との連動、広報支援などで協働できます。個人の場合は、ボランティア参加、体験プログラムへの参加、移住・長期滞在などが可能です。
資金面はどのように計画していますか?
多様な資金源を組み合わせた持続可能なモデルを構築します。初期段階では、助成金(地方創生関連、環境・教育系財団)、協賛企業からの支援、クラウドファンディングを活用します。運営段階では、体験プログラムの参加費、施設利用料、地域EC売上、企業研修受託などの事業収入を拡大し、自走可能な仕組みを目指します。社会的インパクト投資や地域金融機関との連携も視野に入れています。
再関係が、未来をつくる
Nature Development は、単なる地域活性化プロジェクトではありません。人と自然、都市と地方、伝統と革新、ローカルとグローバル——これまで分断されてきた要素を再び結びつけ、新しい関係性を築く試みです。
「再開発」という言葉が、古いものを壊して新しいものを建てることを意味するならば、私たちが目指すのは「再関係」です。既にあるもの、失われかけているものに新たな価値を見出し、つなぎ直すこと。それが、持続可能な未来への道だと信じています。
奥多摩から始まるこの実験は、日本全国、そして世界中の地域コミュニティへと広がる可能性を秘めています。あなたも、この物語の一部になりませんか?

Nature Development / Life Fact.
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